①子宮頚がんが見つかるまで〜病院に1年行っても治らない「おりもの」が「子宮頚ガン」だった~

病院に1年以上通っても治らない「おりもの」が「子宮頚ガン」とやっとわかるまで

いつもは妊活について書いていますが、自身が「子宮頚ガン」になった経験からガンについて書いていきたいと思います。
先にお話しますと、私の「子宮頚部腺ガン」は少ない(腺ガン20%)ガンの種類で、「おりもの」に異常を感じ、町の産婦人科に通院していたものの、ガンが見つかるまでに14ヵ月もかかってしまいました。
最終的には大学病院を紹介してもらいましたが、大学病院でもガンが見つかるまでに2ヵ月かかりました。
一般的な子宮頚ガン(扁平上皮ガン70%)と異なりますので、参考になる部分と参考にならない部分があるかと思います。

最初に感じた異常は「大量の水溶液おりもの」だった

A産婦人科での検査と治療は以下の通りです

元々体質的に「おりもの」が多い方ではあったのですが、14カ月前の時点は、おりものシートでは足りないくらいに大量のおりものが出るようになり、A産婦人科に行きました。
尿検査と子宮頚ガンと性感染症の検査 エコー検査をし検査結果が出るまでの間はクロラムフェニコール腟錠が処方されました。各種検査(子宮頚ガン・性感染症)の全て陰性でした。https://airisu-kannpou.com/2021/06/01/cancer/
性感染症は陰性でしたがその後もクロラムフェニコール腟錠を複数回処方されました。

「おりもの」の性状が水溶液状から粘液状に変化した

A産婦人科で治らないので、8カ月前にB産婦人科へA産婦人科での検査検査を持参し受診しました。
B産婦人科でも尿検査と子宮頚ガンと性感染症の検査とエコー検査をしました。
子宮頸部(子宮の入り口)に「びらん」があり粘液状の「おりもの」の原因になっていると初めて言われました。

B産婦人科での検査や治療は以下の通りです

2/12 C漢方薬を2週間処方
2/19 各種検査結果陰性 C漢方薬を再度2週間処方
3/11 子宮頚ガンと感染症の検査を行いアドナ錠とレボフロキサシン錠1週間処方
3/18 各種検査結果陰性 薬なし
3/25 「びらん」から「おりもの」が出ているので「びらん」を焼けば(子宮腟部焼灼法)「おりもの」が治るかもしれないと言う事になり。「びらん」を焼く1週間に子宮頚ガンの検査をし、子宮頚ガン陰性を確認後に子宮腟部焼灼法を受けました。トランサミン錠2週間処方
4/1  薬なし
4/8 トランサミン錠を再度2週間処方
5/13 D漢方薬を2週間処方
5/27 感染症の検査 ブラジール腟錠処方
6/3 感染症陰性 子宮頚ガンの検査 薬なし
6/19 子宮頚ガン陰性を確認後に子宮腟部焼灼法を受けました。トランサミン錠が2週間処方
6/26 ブラジール腟錠処方
7/3 トランサミン錠2週間処方
7/17 ブラジール腟錠処方
8/5 C漢方薬を三度2週間処方
子宮頸部の細胞検査・細胞診結果報告書

「おりもの」の治療で半年通院して同じ治療が3巡目になりそうなので、大学病院を紹介してもらう

B産婦人科で検査や焼灼法など色々としてもらいましたが、「おりもの」は治らず、生理用ナプキンでないといけないくらい「おりもの」の量が増えていきました。
C漢方薬を3回目の処方された8/5の時に、あ!同じ薬が3回目だと思い、B産婦人科医師に大きな病院を紹介して下さいとお願いしました。
「大学病院はガンしか受入れないので紹介できない」と言われましたが、なんとか紹介状を書いてもらいE大学病院を紹介してもらいました。

「おりもの」の異常を感じてから12カ月後に大学病院の産婦人科を受診する

E大学病院での検査と治療は以下の通りです

8/14 感染症と子宮頚ガン、子宮体ガンの検査とエコー検査を行う。薬なし
8/28  検査結果陰性 ブラジール内服錠10日分処方
9/11  薬なし
9/15  MRI
9/25  血液検査(内分泌系・腫瘍マーカー)
10/1 コルポスコピー、血液検査(内分泌系・腫瘍マーカー)陰性
10/15 ガン告知 入院前検査
10/20 手術説明
11/10 入院
11/11 手術
腫瘍マーカーの結果

E大学病院でも子宮頸がんの他に子宮体がん等の検査をしましたが、ガンは見つからず。MRIで初めて子宮頚部に何らかの腫瘍が有る事がわかりました。その後、腫瘍マーカーの検査でも陰性でしたが、コルポスコピー検査(組織を少量採取して診断する)でやっとガンが見つかりました。

子宮頸部腺ガンMRI画像。子宮頸部の白い「山」の字みたいなのがガンの腫瘍。子宮体部の黒いマル●は子宮筋腫。

「子宮頚部腺ガン」が見つかり早々に手術する事に

たぶん「子宮頚部腺ガン」だろうとの事で、確かな診断は手術でガンであろう腫瘍部分を切除し、その腫瘍の組織診断(3週間かかる)で確定するとの事でした。

まとめ

ガン検診は万能ではないけど定期的に受けましょう!

「ガン検診」でガンが見つかる場合と、見つからない場合があります。子宮頚ガンは子宮頚部表層の扁平上皮を採取して検査するので扁平上皮ガンは見つけやすいが、私の罹患した腺ガンは見つかりにくいのかもしれません。でも「ガン検診」によって早期発見できるガンは多いので、定期的に「ガン検診」は受けるべきだと思います。

ガンの腫瘍マーカーも万能ではない!あくまでも目安!

私は大学病院で腫瘍マーカー「CEA・CA19-9・CA125・SCC」の検査をしましたが陰性でした。私のように子宮頚ガンでも腫瘍マーカーが陰性の場合もあるので、ガンの早期発見に腫瘍マーカーの検査しか受けていない場合には他のガン検査を組み合わせて検査することをお勧めします。

治療していても症状が改善されない場合には、セカンドオピニオンや大きな病院へ行きましょう!

私の場合は婦人科へ2件の後、紹介状をもらい大学病院へ行き、ガンが見つかりましたが、もっと早く大きな病院で詳しく検査していれば、早く発見できたかもしれません。症状がなかなか改善しない場合はドクターショッピングと批判されても、大きな病院で納得できる詳細な検査をしてもらいましょう。

手術の話、入院中の話、術後の追加治療の話(手術説明の時には追加治療の説明は無かった)、術後の後遺症(副作用)の話などの実体験も今後書いていきます。