病院に通院しても治らない「おりもの」は「子宮頚ガン」だった⑤術後放射線化学療法編

以前のブログにも書きましたが、子宮頚ガン術後の組織検査の結果、組織型は腺癌、臨床病期が「ⅠB2」期との事で術後放射線化学療法を行う事になりました。

術後放射線化学療法の内容は

化学療法の説明

治療時期:術後化学療法
化学療法名:CCRT(同時化学放射線療法)(薬剤名:シスプラチン)
予定治療回数:6回(治療サイクル1週間毎)
治療場所:入院治療
主な副作用及び合併症:アレルギー(皮疹・ショック)・発熱・血管痛・血管外漏出・口内炎・悪心・嘔吐・食欲不振・便秘・腸閉塞・下痢・倦怠感・意識障害・骨髄抑制(輸血の可能性)感染症(肺炎・敗血症等)出血(皮下・消化管・脳・肺)肝障害腎障害(透析)心筋障害不整脈間質性肺炎
予測不可能な副作用、合併症が起こることがあります。
上記の副作用・合併症のうち、下線の有る項目、および予測不可能な合併症には、重篤な症状を来し生命の危険をもたらす(命を縮めることがありますが、化学療法は治療効果と副作用のバランスを考慮して行われます。

放射線療法の説明

方法、回数
放射線治療のためCTを撮影します。造影剤を使うことがあります。皮膚の表面にマジックで印を描きます。30分程かかります。そのCTを元に放射線をどのようにあてるか計画します。
初回治療日にはレントゲンを撮って計画通りに放射線があたっているか範囲を確認します。皮膚の表面にマジックで範囲を描き、照射します。20~30分程かかります。
2回目以降は皮膚の表面に描いた範囲に合わせて照射します。入室から退室まで10分程です。1日1回(土日、祝日、年末年始を除く)で20数回から30数回の予定です。
途中CTを撮り、範囲を変更することもあります。

治療にともなう合併症や後遺症
疲れやすい・脱毛
10回を過ぎる頃から消化器症状(食欲低下、嘔気、腸管の刺激症状、下痢、潰瘍、痔の悪化)、泌尿器症状(頻尿、排尿時痛、血尿)が起こることがあります。
造血障害(白血球・赤血球・血小板の減少)、皮膚炎が起こることもあります。治療が終了すれば軽減していきます。
終了後に消化器症状(血便、放射線直腸炎、腸管狭窄、潰瘍・瘻孔形成)、泌尿器症状(血尿、放射線膀胱炎、膀胱萎縮)が起こることもあります。

術後放射線化学療法のスケジュール

放射線併用CDDP療法(CCRT)の基本的なスケジュール

化学療法 放射線療法
月曜日 入院 入院中に外来で行う
火曜日 入院中に外来で行う
水曜日 退院 入院中に外来で行う
木曜日 お休み 通院
金曜日 お休み 通院
土曜日 お休み お休み
日曜日 お休み お休み

化学療法の投与スケジュール

1サイクルは7日間で最大6サイクルです。私は6サイクル行いました。

使用薬品名(投与方法・時間) 薬の作用 1日目 2日目 3日目 4日目 5~7日目
ハルトマン液500ml
(点滴・8時間)
注入部の確保
水分補給
ハルトマン液1000ml
(点滴・10時間)
水分補給
グラニセトロン注バッグ100ml
デキサート注(点滴・30分)
吐き気止め
シスプラチン注
生理食塩液500ml
(点滴・2時間)
化学療法剤
ハルトマン液1000ml
硫酸マグネシウム
(点滴・8時間)
水分補給
腎障害の予防
ハルトマン液500ml
(点滴・8時間)
水分補給
ハルトマン液1000ml
(点滴・8時間)
水分補給
イメンドカプセル(朝食後) 吐き気止め 125mg 80mg 80mg
デカドロン錠0.5mg
(1回4錠・朝夕食後)
吐き気止め
ナウゼリンOD錠10mg
(吐き気のした時)
吐き気止め

化学療法剤シスプラチンとは

シスプラチンはプラチナ(白金)を含む金属化合物です。がん細胞内の遺伝子本体であるDNAと結合することにより、癌細胞の分裂を止め、やがて死滅させます。

シスプラチンの副作用である腎障害予防の為に抗がん剤の点滴前後に多量(1日3L程度)の電解質輸液(ハルトマン液等)を補いました。
※尿量計測の為、膀胱カテーテルを入院中は使用します。

放射線療法のスケジュール

放射線治療のため事前に造影剤を使用したCTを撮影。
皮膚の表面に数カ所目印をマジックで印を描きます。
CTを元に放射線照射計画を立てます。
毎回治療前に計画通りに放射線があたっているか範囲を確認した後に放射線を照射します。
10~20分程度かかります。
皮膚の表面に描いたマジックの印が消えかけた場合は再度マジックで描き足されます。
合計28回行いましたが、途中18回目で造影CTを撮りなおし照射範囲を変更しました。
理由は最初の造影CTの時は便秘がひどく腹部が便でパンパンでしたが、14回目付近から下痢になり腹部の状態が変わった事と、化学療法から起こる味覚異常や食欲不振により体重が減少し造影部の状態が変わったからだと思われます。

術後放射線化学療法の まとめ

術後放射線化学療法(化学療法を6クール、放射線療法を28回)行いました。

年末年始を挟んでの治療だったので、6クールの治療が終わるまでに7週間かかりました。
化学療法中は点滴と膀胱カテーテルが行われるので、化学療法で入院中は点滴と膀胱カテーテルの管を付けて放射線療法を受けていました。
便秘、下痢、味覚異常、食欲不振などの副作用が有りましたが無事に術後放射線化学療法の治療が終わりました。

術後放射線化学療法そのものは、そんなに辛くない

術後放射線化学療法の化学療法は「点滴と膀胱カテーテルの管」を付けられるだけ、放射線療法は寝ているだけ、なので治療そのものは辛くありません。
しかし、化学療法中は味覚異常による食欲不振や気持ち悪さに悩まされました。
入院中の吐き気止めはすごく良く効き入院中は吐き気が全く無いのですが、退院後は食べても食べなくても気持ち悪く、味覚(苦み・甘味)が敏感であまり食べられませんでした。
広汎子宮全摘出手術後は便秘に悩まされていましたが、「放射線療法の10回を過ぎる頃から消化器症状(食欲低下、嘔気、腸管の刺激症状、下痢、潰瘍、痔の悪化)、泌尿器症状(頻尿、排尿時痛、血尿)が起こる」と説明されていた通り15回目辺りから下痢や頻尿になりました。
※広汎子宮全摘出手術後の排尿困難で自宅で行っていた自己導尿ですが、放射線療法10回目に残尿が50mlになり自己導尿を卒業できました。

術後放射線化学療法を受ける?受けない?

術後放射線化学療法そのものは、そんなに辛くないので、受けるのは容易いだと思います。
しかし術後放射線化学療法の説明で言われた「副作用・合併症・後遺症」は全て起きてしまうかもしれません。
副作用・合併症・後遺症は何らか必ず有ります。
私が体験した術後放射線化学療法中の副作用は上記に書いた程度でしたが(ネタバレになってしまいますが、実は)その後、副作用と後遺症で入院(2回)と手術をしました。
完治しない後遺症も有り、術後放射線化学療法(特に放射線療法)を受けてしまった後悔があります。

  • 術後放射線化学療法を受けず早期にガンが再発してしまうかもしれない、受けなかった後悔
  • 術後放射線化学療を受けて副作用と後遺症に悩む、受けてしまった後悔

私は術後放射線化学療法を受けてしまったのですが、皆様は後悔が無いように術後放射線化学療法を「受ける・受けない」熟考されて結論を出して下さい。

色々と副作用や後遺症が起きてしまった内容はまた次のブログで書きたいと思います。