目次
お灸でウシの妊娠率が大幅にアップ?
ウシにお灸をすることで受胎率が上がったという研究結果を、公益財団法人 東京都農林水産振興財団農林総合研究センターが導き出し、「ウシのお灸マニュアル」を発表しました。
ヒトも不妊に悩んでいますが、ウシも不妊に悩んでいます。
近年、ウシの受胎率の低下を食い止めるため、ホルモン剤を用いた様々な治療法や繁殖技術が盛んに研究されています。東京都内では、以前から繁殖機能改善を目的に、ウシにお灸を実践したり、講習会が開かれていたそうです。しかし、お灸を行っても受胎しない場合もあり、効果が曖昧であると認識されていたために広く普及していませんでした。
「ホルモン剤は獣医師の指示がないと使うことができません。また繰り返し使用することで効果が弱まることも知られています。そこで、ホルモン剤に頼らない繁殖技術に注目したいと考え、改めて家畜へのお灸の効果について調べてみることにしました」と三山さんは語ります。
引用:公益財団法人 東京都農林水産振興財団農林総合研究センター
東京都農林総合研究センターのお灸マニュアル
お灸で血行が促進されウシの繁殖率アップ⤴
※お灸で乳牛の受胎率を上げるマニュアル(東京都農林総合研究センター)調べ
- 4回以上人工授精を繰り返しても受胎しない牛や、空胎日数が300日を超える牛などにも効果あり
- お灸をした場合としなかった場合を比べると、受精卵が子宮に着床するのを助ける黄体ホルモンの値が高くなった
「お灸は血流を良くする働きがあるので、黄体への血流量が増加し、黄体ホルモンの分泌量も増加する可能性が考えられます。妊娠に結びついたことに関しても、お灸の温熱刺激によって血流量が増加し、黄体を刺激⇒黄体ホルモン値が上昇⇒受精卵(胚)が子宮に着床しやすくなる⇒受胎しやすくなった、というメカニズムではないかと考えています」
引用:公益財団法人 東京都農林水産振興財団農林総合研究センター
ウシに対するお灸の詳しい施術方法や繁殖率の成果について
妊活中の女性はお灸を試してみませんか?

ヒトにオススメの妊活お灸ポイントは「神闕・気衝・関元」です。
生命の源が宿る「お臍〜下腹部」を中心に温めると黄体ホルモンが増え、子宮の血流が良くなります。

お灸はホルモン剤に頼らないナチュラルな妊活方法です
- 「神闕・気衝・関元」は妊娠三穴と呼ばれています。妊娠しやすい体作りに良いツボです。
- 不妊の経過が長い方(1年以上)は周期を問わず毎日30分の温灸がオススメです。
- 不妊期間が1年未満の方は排卵日の数日前(月経周期約10日目)から妊娠判定日までの毎日30分の温灸がオススメです。
- 特に排卵日後(着床の時期)は忘れないように温灸を行って下さい。
手軽に長時間の温灸を行える「邵氏温灸器」
ウシには「ミソ灸」を行っていましたが、ヒトも「ミソ灸」を行っても何も問題はありません。
しかしセルフケアで「ミソ灸」はハードルが高いので、手軽に使える既製品のお灸や温灸器をオススメします。
妊活中のストレスやイライラに邵氏温灸器でお腹以外に耳へ温灸するのもオススメです。