目次
消毒液が売り切れ続出ですが、皆様はどの様に感染対策されていますか?
感染症対策の基本
- 感染源の排除
- 感染経路の遮断
- 宿主(感染を受ける人の)抵抗力の向上
感染源の分類
感染源(病原体が定着・増殖している場)は、人・動物(生物)・無生物に分類されます。今回の新型コロナウイルスは野生動物が原因と言われていますが、現在は人から人への感染が確認され人も感染源です。
人の場合は発症者・潜伏期間感染者・不顕性(健康)感染者・回復期キャリアが存在します。
発症者 | 感染により症状があり、病原体を排出している人 |
潜伏期間感染者 | 感染直後でまだ症状が出ていないが、病原体を排出しうる人 |
不顕性(健康)感染者 | 感染が進んでいても症状が出ず、病原体を排出している人 |
回復期キャリア | 症状が消失したが病原体の排出が持続している人 |
新型コロナウイルスの潜伏期間の長さが感染を拡大している
潜伏期間は、病原体に感染してから、体に症状が出るまでの期間、あるいは感染性を持つようになるまでの期間のことを言います。
病原体の種類によってその日数は異なります。
インフルエンザ | 1~3日 |
新型インフルエンザHINI | 約7日 |
トリ インフルエンザ | 3~7日 |
新型コロナウイルス | ??? |
一般的なウイルス感染症が48時間~1週間の潜伏期間で発症することが多いのに対し、新型コロナウイルスは未だ潜伏期間が曖昧でインフルエンザ等に比べて長い(1〜2週間)と考えられます。
軽い初期症状(咳や関節痛、悪寒、下痢など)は風邪と似ており、気づかないうちに感染を広げている感染者は、実際に確認されている感染者数よりもずっと多かもしれません。
風邪症状以外に味覚異常(味が感じにくい・味が分からない)や、嗅覚異常(ニオイを感じにくい・ニオイが分からない)が起こる事で感染を疑いPCR検査により感染が判明するケースも出ています。
感染を予防するには感染経路を遮断する
- 病原体を持ち込まない
- 病原体を持ち出さない
- 病原体を広げない
具体的な感染を遮断する方法はインフルエンザ予防策と同じ
- 手洗い
- うがい
- マスク
- 消毒
元WHOにお勤めされていて、ウイルス免疫学を専攻されていた邵輝先生によると、
「ウイルスは水に弱い」そうです。ですから手洗い・うがいは必須ですね!
感染症の代表的な経路は?
空気感染 | 感染源からの病原体を含む飛沫核が空気中に漂うことで感染 |
飛沫感染 | 感染源の咳の飛沫などに含まれる病原体が体内に入ることで感染
感染源の1~2m以内で起こる |
接触感染
(経口感染を含む) |
感染源に直接接触することで感染(直接接触感染)
物品や飲食物などを介して接触することで感染(間接接触感染) |
血液媒介感染 | 感染源の血液の輸血や媒介接触することで感染 |
飛沫感染の主な例にはインフルエンザがあり、潜伏期間は1~3日
ノロウイルス急性胃腸炎は、飲食物や飛沫感染で、潜伏期間が1~2日です、感染経路と潜伏期間には、感染症の流行に深い関係があります。
今回の新型コロナウイルスの主な感染経路は「空気感染・飛沫感染・接触感染(経口感染を含む)」が疑われています。
マスクによる感染予防に気を取られがちでマスクが品切れするほどですが、物などを介して接触することに特に注意が必要です。
手洗い・うがいで感染の予防をし、手で顔を触らないことが重要
以外と人は考え事などをしている時に口元や頭に無意識に手がいきます。
「目をこするクセ」や「鼻に触るクセ」などは無意識に行っているのではないでしょうか?
マスクをすることで口元を直接触らない。
マスクが無い場合は代替品(バンダナ・ハンカチ)で口元を覆うのでも良いのでは?
マスクは病原体を持っている場合は「病原体を外へ広げない」ため、感染予防にマスク等を使う場合は「汚染された手で口元や鼻に病原体を接触させないため」に使います。
- 飛沫は表面に付着してから1~4時間は残るので手をこまめに洗うと良い
- 顔に手を触れないようにする
- マスクは「くしゃみ・咳」の大きな飛沫の一部を遮断できる
- マスクはウイルスの微小な粒子は排除できない
マスクで感染症の完全な予防はできません!
ではどうやって感染症から身を守るのか?
「宿主(感染を受ける人の)抵抗力の向上=免疫力アップ」が最後の砦
人には免疫力という働きが備わっています。少々のケガや風邪では命を落とすことはありません。インフルエンザ予防のブログでもお話しましたが感染予防には免疫力アップが必要です。