男性不妊はストレスを減らすと精液所見や精子機能が改善する

ストレス

ヨーロッパ生殖医学会にて発表された「抗酸化サプリメントによる酸化ストレス低減は精液所見や精子機能を改善するか?」についての研究を紹介します。

抗酸化サプリメントによる酸化ストレス低減は精液所見や精子機能を改善するか?

精液所見や精子機能研究の内容

アメリカとエジプトの研究グループは抗酸化サプリメントが精液中の酸化ストレスを抑制するか否かを検討すべく、148名の男性不妊患者に抗酸化サプリメントを3ヶ月間摂取してもらい、摂取前後の精液検査結果や精子DNA断片化率、精液中の酸化ストレスを測定し、比較しました。

精液所見や精子機能研究の結果

その結果、精液中の酸化ストレスが高かった116名の男性では99名(85.3%)で酸化ストレスが有意に低減したものの正常レベルに達したのは41名(35%)でした。
精液所見では、精子濃度や精子運動率、前進精子運動率、精子正常形態率は有意に改善され、精子DNA断片化率も有意に改善されました。
精液中の酸化ストレスが正常レベルまで低減した男性では精液所見はより改善され、酸化ストレスと精液所見の相関が認められました。

抗酸化サプリメントは精液中の酸化ストレスを抑制することで精子の質を改善させることから、不妊治療を受けている男性にとって抗酸化サプリメントは有用であることが示唆されました。

精子はどの様にして作られる?

精子を作るのに64日かかる

男性は、はじめに、視床下部が「精子を作れ」と下垂体に号令をかけます。
この時期に視床下部からGnRHという性腺刺激ホルモン放出ホルモンを出して下垂体を刺激します。
視床下部から命令を受けた下垂体のゴナドトロピン分泌細胞は、LH(黄体ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)というホルモンを分泌し精子の製造工場である精巣に働きかけます。
LHやFSHは女性だけではなく男性でも重要な役割を果たしています。(ちなみにLHとFSHを総称してゴナドトロピンと言います)
LHは精巣内のライディッヒ細胞を刺激し男性ホルモンであるテストステロンを産制し、FSHは精子生産部門であるセルトリ細胞に作用して精子の産制を促進します。
精細菅では精粗細胞が第一次精母細胞⇒前期精子細胞⇒精子の順で分化し精子になります。
ヒト精子の形成には少なくとも64日間かかり、この日数は通常一生変わらないとされています。

良い精子を作るのに約2ヶ月(64日)かかります。男性は最低でも2ヶ月前からコンディションを整える必要があります。

男性不妊にオススメするのは

「たんぽぽ茶ショウキT-1エキス」はセルトリ細胞、生殖細胞、精巣内のライディッヒ細胞のホルモンレセプターに働きかけてホルモンレセプターを増やす事により精子の増成に寄与します。

精子の運動率、奇形率、精子量、精子濃度についてお悩みの場合ショウキT-1をおススメします。

精子の染色体異常やDNA損傷にオススメするのは

活性酸素は体内全ての細胞内のDNAを傷つけ老化に関わり、最近では活性酸素が精子や卵子の妊孕性を下げる原因となると言われています。

精子や卵子のDNAの損傷が気になる方には、松康泉をおススメします。

その他  妊活や不妊に関する情報

血糖値が高いと妊活しにくいの?

不妊に脂質、乳製品は関係があるの?

妊活に漢方やサプリメントは必要なの?

葉酸不足は赤ちゃんにどんな影響があるの?

睡眠の質や就寝時間、睡眠時間は精子の質に影響するの?