梅雨が終わり本格的な夏がやってきました。本年はマスク着用が必須ともいえ、なかなか外へ出掛けにくい状況下にあります。体調は崩されていないでしょうか?これを書いている私自身、夏の暑さにとても弱く毎年のように食欲がなくなります。そこで今回はこんな漢方薬をご紹介します!
目次
胃弱体質、食欲不振、冷え性に!生脈散(しょうみゃくさん)
生脈散は3つの生薬の働きで減退した体力を回復する効果があります。体内エネルギーや身体に必要な水分の消耗を防ぎ、弱くなった脈を回復するため、手術後や夏バテばどにより減退した体力の回復や疲労時に使われます。

こんな方にオススメ!
- 暑くて食べたくない、食べられない
- いつも胃腸の調子が悪くて食欲がない
- 汗をたくさんかいてだるい、疲れがある
- 手足がひんやりしている
ここがオススメポイント!
- 1回の服用量が少なく、ザラつき感が少なく飲みやすい細粒剤
- 乳糖不使用のため、乳糖不耐性の方にも服用できる
- 咳にも効果的!
夏バテ回避法:夏でも温かい食事を!
暑いからと冷たい飲み物や食べ物ばかり摂っていると、胃腸が冷えて元気がなくなり消化機能が低下します。そうすると食欲もなくなってしまいます。消化吸収が悪くなるとエネルギー不足になり身体の疲れもなかなか取れません。暑くて食欲が出ない時こそ、消化吸収の良い温かいものを食べるように心がけましょう。
オススメ食材
エネルギーを補う食材
- うなぎ
- 牛肉
- 鶏肉
- じゃがいも など
消化を助ける食材
- とうもろこし
- そら豆
- だいこん など
これらを使ったお料理で疲れた胃腸を労わってあげましょう。
熱中症にも気を付けて!「かくれ脱水」を防ごう
今年は外出自粛の影響で体が暑さに慣れる「暑熱順化」が出来ていない可能性があります。またマスク着用だと体内に熱がこもりやすいのにマスクの中は湿った状態が続くため、喉の渇きを感じにくい傾向にあります。人前でマスクを外して水分補給をすることをためらうこともあるでしょう。意識して事前にしっかり対策をしていくことが大切です。
- 喉が乾く前に、こまめに水分や塩分を補給する
- 炎天下の屋外での活動を避ける
- エアコンを利用する
- 適宜マスクを外す
- 涼しい格好をする など
漢方あれこれ、生脈散(しょうみゃくさん)のまとめ
生脈散エキス細粒G「コタロー」:第3類医薬品
用法・用量
食前(食事の30分前まで)または食間(食後2~3時間)に服用してください。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
成人(15歳以上) | 1包 または 1.5g | 2回 |
15歳未満8歳以上 | 1/2包 または 0.75g | 2回 |
8歳未満 | 服用しないでください |
効能・効果
次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え性、発育期
配合生薬 3種類
人参(にんじん)
- エネルギーの補充
- 潤いを補充
麦門冬(ばくもんとう)
- 潤いを補充
- 鎮咳作用
五味子(ごみし)
- 収れん作用
- 鎮咳作用
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