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耳の異常はどうして起こるのか?漢方での考え方
耳の異常は漢方では腎(じん)の衰え(腎の機能が衰えることを漢方では腎虚(じんきょ)と呼びます)であり、腎の機能を高めることを考えます。現代では腎の機能は泌尿器官として体の中をデトックスするイメージですが、漢方では成長や発育、生殖など生命活動への力を供給する臓器とされています。腎の機能が衰えれば成長や発育の反対の現象、つまり老化が早まり老化現象と呼ばれる症状が現れるようなります。老化現象の中に耳鳴りや聴力低下などがあります。
若くても「腎虚(じんきょ)」になる!
年齢を重ねるごとに腎虚が進む(老化が進む)ことは自然の摂理です。ですが、若くても腎虚にはなります。それは過労、睡眠や栄養不足、ストレスなどで生命力を消費し腎を疲れさせる生活をしている場合です。若い方でストレス過多から耳鳴りが出るといった症状は老化現象ではないものの、老化現象のような症状が出てしまうのは同じ腎虚だからです。
耳の不調すべてに!老若男女問わず飲める滋腎通耳湯(じじんじとう)
老化や過労で衰えてしまった「腎」を「滋養」して「耳」を「通じ」やすくするという薬の働きがあります。老化による耳鳴りにもストレス性の耳鳴りにも服用できるため、高齢者にも若い方にも使って頂けます。そしてお子様※にも使って頂けます。腎機能がまだまだ未発達な子供にも、耳の異常が出ることは多々あります。腎の不調を改善することで耳の異常を回復していく漢方薬です。

※小児に服用させる場合はかかりつけ医に相談の上、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
※1歳未満の乳児には医師の診療を受けさせることを優先とし、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
※生後3ヶ月未満の乳児には服用させないでください。
こんな方にオススメ
- 耳鳴りが気になって、なかなかスッキリしない
- 年齢とともに段々と音が聞き取りにくくなった(耳が遠くなってきた)
腎虚にならないためには?気をつけること!
老化以外の腎虚は気をつければ食い止めることが出来ます!
- 夜型の生活をしない(睡眠をしっかりとる)
- 不摂生をしない
- 疲れを溜めない(過労を防ぐ)
- 身体を冷やさない
- ストレスを溜めない など
これがなかなか難しいのです。出来ていれば耳の異常に悩まされていることはないでしょう。ですが、症状改善のためには原因を理解することが必要です。一度ご自身の生活を振り返ってみてください。無理に全部を変えるのではなく、出来ることからひとつずつ改善していきましょう。
漢方あれこれ!滋腎通耳湯(じじんつうじとう)のまとめ
滋腎通耳湯 エキス細粒G「コタロー」:第2類医薬品
※ココがこだわり!漢方エキス剤では初めての処方。ザラツキ感も少なくて飲みやすい細粒剤。乳糖不使用のため、乳糖不耐症の方でも使用できます
※小型錠剤もあります(お取り寄せ)。
用法・用量
食前(食事の30分前まで)または食間(食後2~3時間)に服用してください。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
成人(15歳以上) | 1包 または 2.0g | 3回 |
15歳未満7歳以上 | 2/3包 または 1.3g | 3回 |
7歳未満4歳以上 | 1/2包 または 1.0g | 3回 |
4歳未満2歳以上 | 1/3包 または 0.7g | 3回 |
2歳未満 | 1/4包 または 0.5g | 3回 |
効能・効果
体力虚弱なものの次の諸症:耳鳴り、聴力低下、めまい
配合生薬 10種類
補血行血(四物湯)
- トウキ
- センキュウ
- シャクヤク
- ジオウ
清熱(消炎)
- オウゴン
- サイコ
理気止痛
- ビャクシ
- コウブシ
清熱瀉火
- チモ
- オウバク