糖鎖を積極的に摂って認知症やアルツハイマー病の予防をしましょう

アルツハイマー病はアミロイド- βという小型のタンパク質が脳内に蓄積する事で発症します

認知症予防で良く知られている物に「イチョウエキス、プロポリス、EPA、DHA、ビタミンE、それらを複合したサプリメント」があります。しかし認知症予防という点では有効という報告はありません。

また漢方の1つであるオンジ(遠志)は効能等として「中年期以降の物忘れの改善」と記載されており、認知症予防薬ではありません。ここでいう「中年期以降の物忘れ」とは、加齢による正常な物忘れのことであり、従前のオンジを含有する一般用医薬品として
の漢方製剤で認められていた「健忘」の効能等と変わるものではありません。
したがって、認知症の予防又は治療に関する効能等はオンジ (遠志)に確認されていません。

オンジ (遠志)とは

  • イトヒメハギ の根又は根皮 (日本薬局方収載)花根
  • オンジ(遠志)の配合されている漢方処方
    加味温胆湯、帰脾湯、加味帰脾湯、人参養栄湯
  • 強壮、鎮静、去痰を目的とするほか、漢方処方に追加して健忘症治療等に用いられる。

アルツハイマー病とプリオン

アルツハイマー病は正常プリオンにより発症が抑えられると考えら れております。

現在、狂牛病で知られる牛海綿状脳症(BSE) の原因は異常プリオンと考えられていますが、 実は正常プリオンと異常プリオンは253個のアミノ酸配列には違 いはなく、 大きな違いは正常プリオンはらせん状のαヘリックスと呼ばれる構 造が多く、 異常プリオンは平面状のβシートと呼ばれる構造が多いところにあ ります。

異常プリオンが1個でも体内に取り込まれると、 動物の脳や脊髄に分布する正常プリオンの構造がαヘリックスから βシートへ、異常プリオンへと変化すると説明されています。

正常プリオンは神経細胞の膜上に付着していますので、 神経細胞の発育と機能維持に何らかの働きがあると考えられていま したが、 正常プリオンがアルツハイマー病やその他の神経変性疾患の発症を 抑えている可能性があるとの論文が「米国アカデミー紀要」( 2007年)に発表されました(英国リード大学のニーゲル・ フーバー教授グループ)。

アルツハイマー病はアミロイド- βという小型のタンパク質が脳内に蓄積する事で発症します。

そして、アミロイド-βはβ-セレクターゼ(酵素)によって、 アミロイド前駆体タンパク質(APP) が切断される事によって発現します。

同グループは正常プリオンをより多く作るノックアウトマウスで、 β-セレクターゼの働きが阻害されてアミロイド- βの発現を食い止められる事を発見しました。

同時に、正常プリオンを作れなくしたノックアウトマウスで、 脳内にアミロイド-βが明らかに蓄積される事も発見しました。

従って、将来β- セレクターゼの働きを抑制する薬が開発されれば、 アルツハイマー病の治療薬になるとの期待がもたれています。

アルツハイマー症と糖鎖

アルツハイマー症で蓄積されたアミロイドベーター(Aβ) は神経細胞や血管壁を障害しますが、 Aβの誘導やその蓄積に糖鎖が重要な役割を果たしています。

名古屋大学医学部の古川鋼一教授らの研究グループは、 生物の細胞膜表面に存在する化合物の「糖鎖」が欠損すると、 本来、自分の体を防御する役割の免疫システムが、 健康な細胞を攻撃し、 脳細胞が攻撃されるとアルツハイマー病のような症状を引き起こす ことを突き止めました( 2009年12月7日米国科学アカデミー紀要の電子版: 読売新聞記事)。

糖鎖はその名の通り、 複数の単糖が結合して鎖状になった化合物で、 細胞膜表面にあるタンパク質や脂質と結合し脳神経系の働きを維持 したり、損傷すると修復したりする役割を果たしています。

同研究グループは糖鎖の変化と脳神経の変性の関係に注目して、 遺伝子を操作することで、 特定の糖鎖が欠損したマウスを作りました。

すると、通常は細菌やウイルスなどの病原体を攻撃・ 排除している免疫システムが、異常に活性化して、 脳細胞を攻撃していることが判りました。そして、 脳細胞はその攻撃によって炎症を起こし徐々に死滅し脳神経の変性 を引き起こしました。

脳神経の変性はアルツハイマー病やパーキンソン病などの原因にな っていますので、古川教授は「糖鎖が調整できれば、 アルツハイマー病などの神経疾患の治療につながる可能性がある」 と話されています。

認知症予防の為にサプリメントや漢方薬を飲んでいる方は「糖鎖」も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

「たんぽぽ茶ショウキT- 1」は8種類の糖鎖とシアル酸が入っており、日ごろから服用する事により脳内 の糖鎖欠損(不足)によるアルツハイマー病を予防する可能性が考えられます。