自分で直接見えない所に帯状疱疹ができていた!痛いはずなのに、ぜんぜん痛くない??

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先日、帯状疱疹になりました。経過をブログに書いていきます。
帯状疱疹の一般的な経過とは少し違い、症状もわかりずらく軽く済んでしまったので、こんな経過もあるんだな位でお読み下さい。

帯状疱疹の発症と経過

痒いと思っていたら、自分で直接見えない所に帯状疱疹ができていました。

  1日目~4日目

ガン手術後の副作用で入院している時にプチッと小さな皮膚の痒み(カユミ)の症状が、お尻と太ももの境い目に出てきて、ちょっとしたカユミくらいで主治医や看護師に言うのは失礼だと思いカユミが始まってから4日目にそのまま退院してしまいました。

体の免疫力は、加齢、疲労、ストレスなど、誰にでもみられる、ごく日常的なことによって低下します。健康なときは免疫力が強いため、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスの活動は抑えられていますが、免疫力が低下した時に再び活動、増殖し、帯状疱疹になると考えられます。

  5~6日目

痒い原因は入院中に院内の庭園を歩いた時に虫に刺されたと思い込んでいて、退院してからは自分では直接見えない部分(お尻と太ももの境い目)なので痒い部分へ適当に自宅で虫刺されの薬を2日間(5・6日目)塗っていました。

  6日目

虫刺されの薬を塗っても良くならず、直接見えない部分なので、合わせ鏡で見てみたらカユミの部分が1カ所から3カ所に広がったため、ステロイド剤を(6・7日目)塗りましたがカユミは良くなりませんでした。

  7日目

近くの皮膚科を受診しました。
皮膚科で服を脱いで診てもらったところ帯状疱疹特有の赤い発疹体の片方側にのみ出来ており帯状疱疹だと診断されました。
「発疹側の腰~仙骨~お尻や足が痛いでしょう?」と何度も聞かれましたが、ただ痒いのみで、その他には発疹側の脇腹が少し痛いくらいでした。
発症から1週間経過していることと、ガンの治療や副作用の治療で退院したばかりと話をした所、内服薬は無しで、塗り薬(外用薬)だけ処方されました。
3日程塗って良くならなけば再度来て下さいとの事でした。

帯状疱疹の症状には個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、眠れないほど痛むこともあります。強い痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。

症状は、神経の流れに沿って現れることから、主に体の左右のどちらかに帯状にみられます。主に腕や胸、背中など、多くは上半身にみられ、顔や首など外見が気になるところに現れることもあります。

※帯状疱疹は腕や胸、背中など、多くは上半身にみられますが、私は「お尻と太ももの境い目(腰臀部~下肢)」に表れました。
体のどこにでも起こる可能性があります。特に直接目に見えない所こそ発疹が広がる前に早くし皮膚科を受診してください。

場所 発生頻度
頭部~顔面 17.6%
頚部~上肢 14.5%
上肢~胸背部 31.2%
腹背部 19.6%
腰臀部~下肢 17.1%
背中や肩、首などの片側に起こる原因不明の痛みは帯状疱疹の可能性があります

  8~9日目

3日処方された塗り薬(外用薬)を塗ってカユミが治まってきたので、そのまま塗り薬を続けました。

帯状疱疹で処方された塗り薬

  10~14日目

塗り薬を1週間続けて発疹が茶色く変化し治っていきました。

発疹の痕は発症から6週間経過してもまだ残っています。

帯状疱疹の発疹(ほっしん)や水ぶくれ(水疱:すいほう)などは治療を行わなくても治る場合もありますが、治療が遅くなったり治療されないまま放置されると、頭痛や39℃以上の発熱などの全身症状が現れることもあります。 特に首から上の帯状疱疹は、重症の場合、失明や顔面麻痺、難聴を引き起こすことがあります。発疹が消えた後も痛みが残ることがあるため、できる限り早く医療機関を受診し治療を始めることが重要です。

帯状疱疹の治療の中心は、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。発疹(ほっしん)が出てから72時間以内に飲みはじめることが望ましいといわれています。しかし、発疹が出てから2日以内に医療機関を受診する患者さんは少ないのが現状です。発疹に気がついたらできる限り早く受診しましょう。抗ウイルス薬を飲むことで体内のウイルスの数が減少すれば、症状は次第に軽減します。効果が得られないからと勝手に服用をやめたりせず、指示されたとおりにお薬を飲むことが重要です。痛みが強い場合は痛みを抑える鎮痛薬や抗うつ薬を同時に使うこともあります。

引用文献 https://taijouhoushin.jp/symptom/

帯状疱疹まとめ

帯状疱疹の症状には、すごく個人差がある

帯状疱疹は「痛み」が主症状に思われがちですが、帯状疱疹の症状は、すごく個人差があります。
私は痛みがほぼ無く「カユミ」が主症状で、その後「赤い発疹」が現れ、発疹に水ぶくれが混ざってきました。
水ぶくれを伴う発疹が広がり出して皮膚科を受診しました。
※一般的に帯状疱疹の症状は初めに皮膚に神経痛の様な痛みが起こります。
※痛みは皮膚の違和感やカユミ、しびれとして感じる程度から痛みまで様々です

帯状疱疹は早く受診した方が良いが、受診が遅れがちになってしまう

早く病院を受診した方が良い理由は、帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬を発疹が出てから72時間以内に飲みはじめることが望ましいからです。
しかし、私の経験を踏まえてですが1~2日続いたカユミで皮膚科を受診する方は少ないですし、腕や背中などに起こるじっとしていても痛い、原因のわからない体の片側に起こる痛みも「寝違い・捻挫の痛み・ひどい肩こり」と思い込み「赤い発疹」が目に見える大きさに広がるまで受診に至らないと思います。

背中や肩、首などの片側に起こる原因不明の痛みに続き「赤い発疹」がでてきたら帯状疱疹に間違いなし!

赤い発疹に気がついたらできる限り早く皮膚科受診しましょう

「赤い発疹」が出てから3日以内なら抗ウィルス薬を処方してもらえます。
抗ウィルス薬は水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える薬です。
発疹が出てから3日以内に飲み薬(内服薬)を飲みはじめるとよいです。

皮膚科で出される塗り薬(外用薬)
塗り薬(外用薬)は皮膚の症状や痛みを改善します。
※市販の虫刺され薬やステロイドの塗り薬では抗ウィルス作用は無いので効果はありません。

帯状疱疹は加齢、疲労、ストレスにより免疫力が低下した時に発症する

今回の帯状疱疹はガンの治療や副作用の治療で免疫力が低下していて発症したと思います。
加齢、疲労、ストレスは免疫力の低下を引き起こすので日ごろから注意してください。

帯状疱疹の予防には、50歳以上の方を対象としたワクチンがあります

「水ぼうそう」にかかったことがある人は、すでに水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防します。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。

私は子供の頃に「水ぼうそう」の経験があります。下着を着ていると見えない部分に発疹が出て親が疱疹に気付くのが遅れたことで、病院の受診も遅れ水ぼうそうの発疹が全身に広がり顔や体に水ぼうそうの痕が今も残っています。子供の頃に大変な思いをしましたが、この免疫で帯状疱疹が軽く済んでしまったのかもしれません。
しかし、帯状疱疹になった患者さん全体のうち、約7割が50歳以上と云うデータが有ります。
50歳以上の方はワクチン接種で帯状疱疹を予防することが必要だと思います。

日本では、80歳までに約3人に1人がかかるといわれています。
また、皮膚症状が治った後も、50歳以上の約2割の方に長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。

50歳以上で帯状疱疹のワクチンを検討中の方は、一部公費補助(費用助成)がありますので、各市町村の任意予防接種の所からぜひ調べてみて下さい。