妊活ダントツ1位のサプリメントは「葉酸」って知っていますか?

日本の妊活されている女性にどんなサプリメントを服用しているかアンケートを取ると・・・ダントツ1位のサプリメントがあります。「葉酸」です。日本中の妊活している女性の約7割から8割が服用していると言われています。

そんな妊活サプリNO.1の葉酸について昨年より葉酸の人工と天然について世界的に論争が巻き起こっています。

今回は最新の葉酸の論文を要約したものを掲載します。

葉酸は人工と天然があるって知っていましたか?

Folic Acid(葉酸)←未活性化(人工)

Folate(葉酸塩)←活性化(天然)

に分けられます。

葉酸の人工と天然のメリット・デメリット

「葉酸はDNAのメチル化(遺伝子をオンまたはオフにするプロセス)及びDNAの修復や合成に欠かせません。胎児の成長期等に膨大な数の細胞が分裂して急成長する時期には極めてなくてはならない物質です。」そのため「葉酸を摂取することはこうしたゲノムの機能の多くを補助する可能性が高いです。」

人工葉酸と天然葉酸塩では人工葉酸の方が生体吸収率が高いと言う利点があります。しかし人工葉酸と天然葉酸塩では体内で新陳代謝のされ方が大きく異なります。

天然の葉酸塩は小腸内で代謝されるとテトラヒドロ葉酸塩(THF)に変換されメチル化します。

人工葉酸はこれとは異なり、最初に肝臓の中で還元されメチル化され、ここでは葉酸を身体が利用できる活性化HF形態に変換するために酵素ジヒドロ葉酸塩(DHF)還元酵素が必須です(THFは血液脳関門さえ通過するので、葉酸塩が神経障害に対して効くことを説明できる一つの要因)。

「Folic Acid(人工葉酸)」は、肝臓で生理活性の高い「メチル葉酸塩」に変換されないと体内で利用されません。

ところが変換する遺伝子に異常があって、「Folic Acid(人工葉酸)」を「メチル葉酸塩」に変換できない遺伝子異常の人がいます。それは、日本人の40~50%が葉酸代謝遺伝子異常と言われており正直、かなり多い数です。

葉酸の代謝に関わる遺伝子はMTHFR遺伝子のC677T&A1298Cの2種類です。

両方、もしくは片方に遺伝子異常がある人は、変換できないのでどんどん体の中にFolic Acid(人工葉酸)が代謝されずホモシステインが体に蓄積されてしまいます。(体の中に代謝できないゴミがどんどん溜まっていくイメージですね!)

葉酸の代謝遺伝子に異常がある人がFolic Acid(人工葉酸)を摂っていると出産後の赤ちゃんの小児期のアレルギーリスクを高めるという報告も上がっています。

実は、日本国内で市販されている葉酸サプリメントのほとんどがFolic Acid(人工葉酸)なのです!

日本人に本当に必要なのは「Folate(葉酸塩)」のほうです。こちらは天然葉酸塩と言われていて、すでに「メチル葉酸塩」に変換されている状態なので、食べ物から摂ったのと同じように吸収されます。

日本人の40%~50%はMTHFR遺伝子のC677TとA1298C遺伝子に変異がありますのでFolic Acid(人工葉酸)では流産や不妊、神経管欠損のリスクを改善できません。

ただ、異常があるから絶望的なわけではなくFolate(葉酸塩)のほうで正しく葉酸を摂れば、MTHFR遺伝子変異があっても防止はできるということです。

この遺伝子異常があると、葉酸が上手に代謝されない事になるので葉酸不足になり、ホモシステイン代謝が進まず血液中にホモシステインが溜まっていき高値が続くと脳梗塞や動脈硬化、アルツハイマー、パーキンソン病、高血圧のリスクが高まります。

『葉酸塩はがんリスクを下げ、人工葉酸はこれを上げる』

すでにご説明した通り、葉酸塩はDNAメチル化に欠かせませんが、だからといって人工葉酸も同様の機能を果たすことは意味していません。

天然葉酸塩は乳がんや子宮がんを予防する一方、人工葉酸で摂取するとその接種後に結腸直腸がんが増加していることと相関性があります。

不活性な人工葉酸を毎日、摂っていた女性は閉経後の血中に残留しており、ホモシステインの濃度が高い場合は自然のキラーセルが減少していることを研究でも確認しています。

「葉酸」は、人工葉酸(Folic Acid)ではなく、天然葉酸塩(Folate)のほうを摂ることが大切

最新の研究では天然葉酸塩(Folate)の中でも生体活性が有るものと無いものがある事がわかってきました。

天然葉酸塩(Folate)を含むサプリメントを求める際は、よく注意しなければなりません。生体活性形態のこの物質は非活性型メチルフォレートと区別がつきにくい名称で呼ばれるからです。

天然葉酸塩(Folate)サプリメントを求めるときは、下記にとりわけ注意してください。

◎L-メチルフォレートと6(S)-メチルフォレートは生体活性がある形態のビタミンB9です。

これらの活性化形態の物質にはこの他メタフォリンとクアトロフォリックが存在します。

×D-メチルフォレートと6(R)-メチルフォレートは生体活性がなく、避けるべきです。

天然葉酸塩でも正確な形態を明言せず「天然葉酸」や「メチルフォレート」、「5-MTHF」としか言えないサプリメントにはご注意ください。

L-メチルフォレートや6(S)-メチルフォレート、メタフォリン、クアトロフォリックを含むことを明言した物を選びましょう。

棗参宝は天然の葉酸塩(6(S)-メチルフォレート)を配合しています。