関節リウマチじゃないのに両手指が痛い!

手の使い過ぎで指が痛い、そんな時は使い過ぎだから安静にして様子をみますよね?
でも使い過ぎてもいないのに、両手の指がこわばり痛いと「もしかしたら関節リウマチかも」って考えませんか?
そんな私も両手の指がこわばり痛くなりました。
祖母が関節リウマチだったこともあり心配で以前に検査した時にはリウマチではなかったので、今回色々と調べてみました。

私の指の痛みはいつ頃どのように始まったのか?

いつごろから痛くなったか?

子宮頚ガンの手術をして数ケ月後から始まりました。
仕事も休んでいて特に手を酷使している訳でもないのに痛くなりました。

どこがどのように痛いか?

第3~5指が痛く第1・2指はあまり痛くありません。
また指の関節でもPIP関節(指の先端から2番目の関節)が痛くDIP関節(指の先端から最初の関節)やMP関節(指の根元の関節)はあまり痛くありません。
朝はこわばりと痛みが強いですが、使っているうちに症状は軽くなります。
子宮頚ガンの手術(両卵巣も摘出)以前にはこのような指の痛みや更年期症状は無く、手術後から指の痛みと更年期症状(のぼせ・ほてり・発汗)が出てきたので「これは更年期の手指の腫れや痛みだ!」と思いました。

関節リウマチよりも更年期障害による手指関節痛の方が多い!

手指関節痛のうち、関節リウマチは一部にすぎず、ほとんどは更年期障害によるものです。

更年期(45~55歳)、閉経が近づくと、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が急激に低下し、自律神経の調節がうまくいかなくなり、さまざまな不調が心と体に表れます。
「のぼせ・ほてり・発汗・抑うつ・不眠」等、更年期症状の他に「手や指の関節が痛み、腫れ、こわばり」などの症状が生じることがあります。

更年期の手指関節の痛みの症状は?

更年期の女性に多い手指の腫れや痛みの症状は、職業や利き手に関係なく起こり、その状態が7〜10年続き その結果 関節の変形を生じます。
関節の変形は60代で最も多く、その後70代以降では発症が減っていきます。
「使いすぎ・歳のせい」が原因ではありません。
これらの痛みやしびれの原因は、エストロゲンの急激な減少によるものです。
エストロゲンは、関節周囲や腱、腱鞘周囲に存在する「滑膜(かつまく)」の腫れを抑える役割があります。
そのためエストロゲンが急激に減ると関節周囲は腫れ、痛みなどの症状を感じるようになってきます。
更年期や卵巣切除等でエストロゲンが低下すると、手指の周囲が痛み腫れる事があります。

手指の痛みやしびれの具体例

腱鞘炎 腱や腱鞘が腫れ
ばね指 指の曲げ伸ばしが障害される
ドケルバン病 親指を伸ばすと手首が痛む
手根管症候群 手がしびれる
ブシャール結節 手指の変形(第2関節の変形)
母指CM関節症 親指の付け根の関節が亜脱臼し瓶の蓋が開けられない
へバーデン結節 手指の変形(第1関節の変形)

関節リウマチと更年期関節炎の違い

更年期障害による関節痛 関節リウマチ
原因 エストロゲンの急激な減少により関節周囲が腫れや痛みなどの症状を生じる。 自己免疫の異常により関節組織が破壊され炎症反応により腫れや痛みの症状を生じる。
関節症状の特徴 手指の関節を中心に痛みや変形を起こす。 起床時の手足のこわばりが1時間以上続き、関節の痛みや腫れの程度が強く、重症感が強い。関節を包む「滑膜」に炎症が起きるため症状が次第に悪化し、変形が強くなる。
関節痛以外の症状 さまざまな心身の更年期症状
(のぼせ・ほてり・発汗・抑うつ・不眠など)
微熱・倦怠感・胃疲労感・貧血など

手指関節痛のうち、関節リウマチは一部にすぎず、ほとんどは更年期障害によるものです。
しかし、「起床時の手足のこわばりが1時間以上続き、関節の痛みや腫れの程度が強く、重症感が強い」場合は関節リウマチの可能性があるので、病院で検査しましょう。

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