「N95マスク」じゃなくてもなんらかのマスクをする事が重要です!

マスクの(ペーパータオルやハンカチの手作りマスク)が小さな粒子をどれほど通さないかという内容の理論や実験を紹介します。

小さなウイルスでもマスクの繊維に捕集され(ひっつき)ます!

マスクに効果が無いのであれば医療関係者はマスクをしません。
医療関係者が皆マスクをするという事は、マスクに一定の効果が望めるという事です!
香港大学(Hong Kong University)の研究チームは2020年5月17日、ハムスターを使った実験で、多くの人がマスクを着用すれば新型コロナウイルス感染拡大抑制につながることが示されたと発表しています。

マスクにアインシュタインの理論?

アインシュタインの有名な3つの論文があります

  • 1つ目は宇宙に関する「相対性理論」
  • 2つ目はミクロに関する「量子論」
  • 3つ目はゆらぎの世界を論じた「ブラウン運動」が有名です

新型コロナウイルスの感染の原因一つと言われている飛沫によるエアロゾルがこのブラウン運動に当てはまります。

飛沫によるエアロゾルがブラウン運動?

空気中に浮かんでいるエアロゾルなどの微粒子は、激しく動き回っている空気分子に衝突され、ランダムにはじかれる。これがブラウン運動です。

ブラウン運動により微粒子は「拡散」します。

 「拡散」したウィルスなどの微粒子を捕捉する際のデータを紹介します。
 
大谷教授の「粒子の濾過のメカニズムについて」
https://www.env.go.jp/jishin/…/conf/waste_safety02/mat05.pdf
P.8のグラフは、気体ろ過で粒子が捕捉される効率に関するもので、捕捉効率が最も低い粒子径はだいたい0.3μm前後。

それよりも小さい粒子や大きな粒子は補足しやすい、つまり、小さいから通過してしまうわけではないと言う事を表しています。

さらに、いったん繊維と接触した微粒子は、ものすごくものすごく軽いので、「分子間力」という分子どうしが引きあう力が一番支配的になり、いったん繊維とくっついたら離れません(ハエトリテープと同じ意味合いです)

その仕組みは「①慣性衝突、②さえぎり、③ブラウン拡散」の 3 つによるもので、細長い繊維の表面に粒子を付着させて捕集しています。
①慣性衝突、②さえぎり、③ブラウン拡散のうち、ブラウン拡散は粒子のサイズが小さくなるにつれて優勢に働くようになります。
 0.1μm 程度ないしそれより小さい粒子では、粒子が小さくなるほどフィルターに捕集されやすくなります。
 また、一部のマスクに用いられているフィルターでは、静電気力により粒子を繊維に引きつけ付着させ易くする工夫がなされており、小さな粒子の捕集能力を高めています。
通常のマスクのフィルターであれば、小さい粒子を高い効率(明星が調査した Mask-1 の例 2)では、直径 0.025~0.21 μm の範囲で 97%以上の捕集効率)で捕集するのです。
エアロゾル学会によると「ウイルスやアレルゲンは小さいので、マスク繊維の隙間を通りぬける」という説明は間違っている事になります。 エアロゾル学会より

実際の実験動画を紹介します

慶應義塾大学理工学部の奥田知明 准教授は、気体中の粒子を意味する「エアロゾル」の専門家として、ペーパータオルやハンカチを使い、小さな粒子をどれほど通さないかという内容の実験動画をこのほど作製し、共有サイトYouTube(ユーチューブ)で公開しています。

https://youtu.be/nqOUtt1Ddq8

マスクの洗い方には要注意!

布製のマスクは衛生面に注意が必要です。

今回政府から国民に配布されるガーゼマスクも効果がありますが、衛生面には注意が必要です。
ウイルスがマスクに捕集されるとしても、過信は禁物で、適切な手洗いとマスクの取り扱いが基本となります。