生理痛や肩こり、足の冷えなどに加えてシミや目の下のクマといった美容にも使える漢方薬があります!
とっても有名な漢方薬ですので、聞いたことがあるかもしれません。
漢方あれこれ、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
のぼせて足冷えのある方の生理不順、肩こり、湿疹、皮膚炎でお悩みに!桂枝茯苓丸は、滞った「血(けつ)」のめぐりを良くすることで症状を改善していきます。

桂枝茯苓丸はこんな方にオススメ!トラブルチェックリスト
一つでも当てはまったら、瘀血(おけつ)※の可能性があるかも?!
- 生理痛・生理不順・月経異常
- 子宮筋腫や子宮内膜症、チョコレート膿瘍など
- シミ、目の下のクマが気になる
- ニキビ、湿疹、皮膚炎
- 下半身、足が冷える
- のぼせる、肩が凝る
- めまい、立ちくらみがある

「瘀血(おけつ)」と言われる「血の流れが滞った」ことで起こる症状に対してのファーストチョイス
「瘀血(おけつ)※」とは、簡単に言うと「血の流れが滞った」状態です。血の流れが滞ると肩こりが起きることは想像しやすいかと思いますが、重い生理痛や生理不順といった女性ホルモンの変動に伴う症状が出ることもあります。また滞ったものは温かければ上へ昇り、冷たければ下へ降りる性質があるため、上半身はのぼせ、下半身は冷えるという「冷えのぼせ」の状態になります。
桂枝茯苓丸はそんな瘀血症状を取り除いてくれる漢方薬です。
瘀血症状が良くなってくればシミやクマ、ニキビなどといった美容のお悩みにも変化が現れ、透明感あるお肌を目指せます。
当院での取り扱いは3種類(2020年2月現在)
細粒タイプと丸剤タイプを取り扱っています。
①桂枝茯苓丸料Aエキス細粒「分包」三和生薬 90包
服用しやすい細粒の分包タイプです。飲む量を調節することでお子様でも服用して頂けます。
用法・用量
次の1回量を1日3回食前又は食間に服用すること。
※食前は食事の20~30分前、食間とは食後2~3時間を指します
年 令 | 1 回 量 |
大人(15才以上) | 1包 |
7才〜14才 | 2/3包 |
4才〜 6才 | 1/2包 |
4才未満 | 服用しないこと |
※小児に服用させる場合には,保護者の指導監督のもとに服用させること。

②900丸(20日分):大晃生薬有限会社
③2500丸(約55日分):大晃生薬有限会社
粉が苦手な方でも飲みやすい丸剤です。丸剤のため飲む量の調節が難しく、15歳未満のお子様は服用出来ません。継続しやすい大容量タイプもあります。
用法・用量
15歳以上(15歳未満は服用しないこと)
1回量:15丸(添付さじアリ)
1日服用回数:3回
食間または空腹時に水または温湯にて服用する
※食間とは、食後2~3時間を指します

!注意!漢方薬が合わないと思ったら服用を中止しましょう
桂枝茯苓丸は発疹、かゆみなどの過敏症状が現れることがあります。例えば湿疹を治したくて飲んでいるのに増えてしまった!という場合は体質的に合っていない漢方薬である可能性があります。
桂枝茯苓丸を服用したことのある私自身の経験談
ニキビを治したくて飲み始めて、よりニキビが増えたことがあります。それも今までに出来たことのない場所に赤く腫れあがったニキビが出来たため、おかしいと思い服用を中止しました。これはあくまで私自身の話になるので全員の方に当てはまるわけではありませんが、桂枝茯苓丸に限らず漢方薬は緩やかに効果が出るものが多いため、すぐに出てきた違和感に対して無理をして飲む必要はありません。最初は効いてるのかよく分からないな~ぐらいが丁度良いのかもしれません。
漢方あれこれ、桂枝茯苓丸のまとめ
効能・効果
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症※、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび
※血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安や苛立ちなどの精神神経症状および身体症状のこと。
配合生薬 5種類
活血化瘀(かっけつかお):瘀血(血の流れの滞り)を取り除いて血の流れを良くする
- 芍薬(シャクヤク)
- 桃仁(トウニン)
- 牡丹皮(ボタンピ)
温経通脈(うんけいつうみゃく):冷えのため血の流れが悪くなっているのを整える
- 桂皮(ケイヒ)
利水(りすい):水分を取り去って整える
- 茯苓(ブクリョウ)