ここ数年の傾向として、学生さんたちが朝しっかり起きられなくなってきているそうです。それは何故でしょうか?学校が終わったあとに塾へ通い、夜ご飯を食べる時間がどんどん遅くなっていることが関係しているようです。
夜遅い時間にご飯になってしまう・・というのは、社会人の皆様であっても同じではないでしょうか?
目次
寝る時間に近い食事では消化がしっかり出来ないままになる
寝る3時間前までには夜ご飯を食べることが理想です。この時間であれば起きている間に消化が始まり寝る頃には胃腸が落ち着いて眠ることが出来ます。しかし寝る直前の食事では寝ている間でも胃腸が消化活動をしている状態となり、睡眠に影響を与え眠りが浅くなってしまいます。
眠りが浅くなれば朝も起きられなくなっていく、というのは想像が出来ますよね。そして日中の疲労回復も思ったように出来なくなります。
漢方あれこれ、消化を助ける現代人の強い味方 加味平胃散(かみへいいさん)
そこでお勧めなのが加味平胃散!食べ過ぎ、飲み過ぎですぐに胃腸をこわすタイプの消化促進をしてくれる漢方薬です。食べた物の消化を助け、気の流れを改善し、胃腸の動きを正常に戻します。さらに消化しにくい胃腸の状態を改善していきます。
こんな方にオススメ!トラブルチェックリスト
皆さんはいくつ当てはまりますか?
- 夜遅くにご飯を食べることが多い
- 朝スッキリ起きられない
- 胃がもたれる
- 食欲がない
- 消化不良がある
- 下痢をしたらスッキリする
- 急・慢性胃炎
1つでも当てはまったら、あなたの胃腸は元気がないのかも?
暴飲暴食をしてしまった後のお腹の張りにも
ふだん胃腸機能は悪くないけれど、暴飲暴食など過食によって急性胃腸炎を起こしたものにも用いられたり、慢性胃腸炎で食後腹鳴(お腹が鳴る)がおこり、下痢すればかえってさっぱりするものにも適しています。胃部に水分停滞感(ポチャポチャする)があり、みぞおちがはって食欲の進まない時の健胃剤としても使えます。
送別会や新歓が増えるこれからの季節にも!
宴席や外食で無理して過食した時にもお勧めです。食生活の乱れが続いたり湿気の多い環境に長くいたりすると、胃腸が弱くなってしまいます。
加味平胃散はダイエットにも良い?!現代人の食習慣
夜遅くや就寝前に近い時間の食事は 睡眠の質の低下だけでなく代謝の低下を引き起こし、太りやすい身体を作ってしまいます。便秘になってしまう方も・・。
現在の食生活・食行動・身体の状態を振り返りチェックリト
- 夕食遅い時間(午後8時以降)に食べることが多い
- 辛いものや脂っこいものを食べることが多い
- 朝起きたとき、胸焼けがする
- 朝起きたとき、身体がむくんだりだるさを感じる
- 胃薬をよく服用している
- カタカナ主食が多い(パン・パスタ・ラーメン(麺類)など)
- 野菜や果物が少ないか、ほとんど食べない
- 冷えた飲み物をよく飲む
- お腹が空いていないのに、とりあえず食べてしまう
- 早食い、よく噛まないで水分で流し込んで飲み込む
いかがでしたか?当てはまる項目が多いければ多いほど、あなたは加味平胃散向きなのです!
注意すべき点は、加味平胃散あるからといって乱れた生活をしないこと
いくら加味平胃散が消化を助けてくれるからと、毎日のように夜遅くにご飯を食べたり暴飲暴食をしたりしていてはいけません。加味平胃散はあくまで手助けをしてくれるだけ、体調を整えることやダイエットの基本は規則正しい生活をすることに尽きます。
現在の食生活や食行動、身体の状態を見直して胃腸機能を整え、代謝を上げることで健康な身体作りを目指しましょう!
漢方あれこれ、加味平胃散のまとめ
効能・効果
体力中等度で、胃がもたれて食欲がなく、ときに胸やけがあるものの次の諸症:
急・慢性胃炎、食欲不振、消化不良、胃腸虚弱、腹部膨満感
配合生薬 9種類
燥湿理気(そうしつりき):余分な水分を取り去って(元)気を巡らせる
- 陳皮(ちんぴ)
- 厚朴(こうぼく)
燥湿健脾(そうしつけんぴ):脾(消化機能)の余分な水分を取り去って整える
- 蒼朮(そうじゅつ)
脾胃調和(ひいちょうわ):胃腸(消化機能)を整える
- 生姜(しょうきょう)
- 甘草(かんぞう)
- 大棗(たいそう)
消食化積(しょうしょくかせき):胃腸に停滞する飲食物の消化機能を助ける
- 神麴(しんきく)
- 麦芽(ばくが)
- 山楂子(さんざし)