むくみが気になる方にオススメの漢方は五苓散だけじゃないですよ

むくみで悩んでいませんか?

通常、数日でむくみは自然に解消されますが、そうでない場合は心臓や腎臓、肝臓の異常や、甲状腺機能の低下、薬剤の影響などが考えられます。病気が原因のむくみの場合は、病気の治療を優先して行います。

東洋医学で考えるむくみ

むくみは東洋医学的には「水」の分布。代謝、分泌のバランスが崩れ「水毒(すいどく)」によって起こると考えられています。

水毒はおもに舌の状態(舌が大きい、舌に歯型がつく)などを診て総合的に判断します。水毒になると、むくみ、吐き気、嘔吐、排尿異常、下痢、鼻水、頭痛、頭重感、動悸、息切れ、めまい、耳鳴、咳や痰、胃がポチャポチャと水音が聞こえる(胃内停水)などの症状が起こります。

漢方処方は体内の滞る「水」を排出させる為に五苓散(ごれいさん)などの利水剤を基本処方に、むくみ以外の症状を考慮して決めていきます。

むくみにオススメの漢方処方

むくみ全般の基本処方|五苓散(ごれいさん)

五苓散は水分代謝のバランスが崩れた症状に用いられる代表的な処方です。頭痛、めまい、のどの渇き、嘔吐、下痢、尿量減少などに用います。ジュースやビールの飲み過ぎによる二日酔いにも用いられます。五苓散は沢瀉・猪苓・茯苓・蒼朮・桂皮の生薬から作られています。

むくみ・汗が気になる|越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

むくみ、関節の腫れや痛み、関節炎、湿疹、皮膚炎、夜尿症、目のかゆみ・痛みに用いられます。むくみがあり、のどが渇き、汗が出て、ときに尿量が減少する場合に使用します。越婢加朮湯は麻黄、石膏、生姜、大棗、甘草、白朮の生薬から作られています。

ストレスや疲労による むくみ|柴苓湯(さいれいとう)

胃腸が弱く身体に水が溜まってむくむ場合に用いられる処方です。五苓散に小柴胡湯を加えている。水様性の下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみに用います。柴苓湯は柴胡、半夏、生姜、黄芩、大棗、人参、甘草、沢瀉、猪苓、茯苓、白朮、桂皮の生薬から作られています。

色白で水太り体質の むくみ|防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

汗をかきやすく、疲れやすい場合に用いられる処方です。肥満に伴う関節の張れや痛み、めまい、多汗症、手足のみくみ、冷えなど筋肉にしまりのない水太りに用います。防己黄耆湯は防已、黄耆、白朮、生姜、大棗、甘草の生薬から作られています。

老化に伴う むくみ|牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

加齢による老化(腎虚じんきょ)により腰から下が重だるく、四肢(手足)が冷えやすい場合に用いられる処方です。下肢痛、腰痛、痺れ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧による肩こり、頭痛、耳鳴に用います。牛車腎気丸は地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮、桂皮、附子、牛膝、車前子の生薬から作られています。)

月経周期に伴う むくみ|当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

体力虚弱体質で、冷え性、貧血傾向、月経不順、めまいなどをともなう場合に用いられる処方です。月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後や流産後の貧血、疲労倦怠などの障害、腰痛、冷え性、下腹部痛、頭痛、めまい、肩こり、耳鳴、動悸のある方に用います。当帰芍薬散は当帰、川芎、芍薬、茯苓、白朮、沢瀉の生薬から作られています。

胃腸炎が弱く、腹部膨満感がある むくみ|補気建中湯(ほきけんちゅうとう)

体力虚弱で、胃腸が弱く、お腹が張って食べられない場合に用いられる処方です。体力を補いながら身体に溜まった余分な水分を取り除く場合にオススメです。この処方は四君子湯(しくんしとう)に平胃散(へいいさん)を合法した白朮、蒼朮、茯苓、陳皮、人参、黄芩、厚朴、沢瀉、麦門冬の生薬から作られています。