春の冷え症に「ニラ」を食べましょう。
ニラは、中国原産で9世紀頃に日本に伝わり栽培されています。「韮菜(きゅうさい)」「起陽草(きようそう)」とも呼ばれ主に薬草や強壮剤として持ち入れてきました。
ニラの中医学的な効能
- 腎の働きを高める(補腎)
- 体を温める(補陽)
- 血行促進(活血)
- 解毒
ニラの効果効能
- 足腰のだるさ
- 冷え症
- 不妊症
- 生理痛などの痛み
- 打撲による腫れ痛み
- 勃起障害(ED)
- 性欲減退
- 便秘・下痢
- 食欲不振
- 疲労の改善
ニラの旬は、3~5月です。
春のニラは、柔らかで香りが良いです。
ニラのにおいの素は、「硫化アリル」と言い「栄養剤」 に入っています。
硫化アリルは「がん抑制、消化促進、ビタミンB₁の吸収促進作用」があり
セレン・ビタミンA・B群も多く含まれています。
さつまいもやごぼうもそうですがニラには繊維質も多く、お腹( 特に子宮や卵巣)を温める作用があるので、 不妊症や便秘にオススメです。
朝食にパンとコーヒーの生活は「不妊体質」を作ります。朝食にご飯とニラの味噌汁を食べましょう。
ニラを食べると身体の冷えが取れ、元気が出ます。ニラを使う「餃子」は、「食」べて「交」わると「子」 が出来るというジンクスを持つ食べ物です。
ご夫婦で朝食にニラの味噌汁を食べ、夕食に餃子を食べれば「 春の妊娠ラッシュ」に参加できます。
その他の調理法として茹で物、炒め物もオススメです。
ニラのオススメ調理法
汁物:ニラの味噌汁・ニラと鮭のスープ
茹で物:ニラとクルミの和え物(茹でたニラを食べやすい長さに切りクルミ味噌で和える)
炒め物:ニラとエビの炒め・卵とニラの炒め・ニラとクルミの炒めなど
ニラと鮭のスープの作り方
- 鮭は7~8㎜のそぎ切りにし下味(塩小さじ1/3・酒大さじ2)をつける。ニラは3㎝の長さに切る。長ネギ(40g)は斜め薄切りにする。生姜(10g)は千切りにする。
- 煮立った湯の中に1の鮭を入れさっと茹で、取り出す。
- 鍋に水(4カップ)と生姜を入れ、煮立ったら調味料(酒小さじ1・塩・醤油・コショウ少々)を入れ、鮭とニラ・長ネギを加え、片栗粉(大さじ1)でとじる。
ニラの三色炒めの作り方
- ニラ(1束)は3cmの長さに切り炒め塩で味をつけて器に盛る。
- 卵(3個)を割りほぐし、塩少々を加えよく混ぜて炒め1の上にのせる。
- エビ(250g)は殻と背ワタを取り、酒(大さじ1)・塩(少々)・片栗粉(少々)で下味をつける。
- 鍋を熱して油(小さじ2)を加えエビを炒めて2の上にのせて盛り付ける。
春の養生のポイントは
春になり温かくなってきて体の中にも陽気が増え、ニラやニンニク、生姜、ネギは気血の巡りを活性化させる手助けになります。でも気血の巡りを良くする食材の食べ過ぎは体力を消耗させてしまいます。身体には良いですがほどほどの適量が大切です。
食べ過ぎに注意する食材
- 羊肉、唐辛子などの辛い食材など身体を温めるもの
- 酒、コーヒー、チョコレートなどの刺激物
- 冬瓜やキュウリなど極端にからだを冷やす食材
は量を控えめに食べましょう
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